ウルトリィ「大封印オン・リヤークが・・・完成されます」




ハクオロ「・・・さらばだ」







「嫌ァァァァァァ!!!ハクオロさぁぁぁぁぁぁぁあん!!!」

ガバッ!

・・・ハァッ・・・・ハァッ・・・・・

ゆ・・・め・・・?


・・・・・・・・・・ッ・・・!


ハクオロさんっ・・・!

・・・・・ハクオロさん!!


ハク・・・オロさんっ・・・・!!!!!!!



「っ・・・ぅぐっ・・・う・・・」

「ぅ・・ハ・・・クオロ・・・さ・・・っ」

ハクオロさん・・・




あの日から何日経ったのか・・・・

貴方は・・・もう戻って来ないのですか・・・?

暖かかったあの日々は、もうやってこないのですか・・・?




―うたわれたあと―
〜ヤマユラに馳せる想いは〜







・・・ハクオロさん・・・・・・


「おね〜ちゃん、朝ご飯」

「―――え・・・あ、そ、そうだったわね・・・」






カチャカチャ・・・

ズズッ・・・・



・・・美味しく、ない・・・・・・


「・・・ルゥ殿」

あの人のいない生活は、こんなにも・・・・


「エルルゥ殿!!」

ビクッ―――!

―――ガチャン


「――――あ」

「・・・おね〜ちゃん?」

「あ・・・何でもないの。ちょっと手が滑っただけよ・・・」

―――いつもならそこに・・・あの人が座ってるハズなのに・・・・・・




・・・・決めた。

帰ろう・・・あの人と出逢った辺境の村へ・・・・



―――城には、想い出がありすぎるから・・・
















「本当に、行っちまうんですかい?」

「・・・えぇ。あそこは、あたし達の故郷ですから」

「カミュち〜、ユズっち、離れてても友達」

「アルちゃん・・・・」


「しかしあれですね。姐さんがいなくなったらここも寂しくなっ―――」

「クロウ!」

「っと・・・すいやせん」

「・・・じゃあ、そろそろ・・・・・・」

「はい。あなたは皇妃なのですから、いつでも遊びにきて下さいね」

「ふふっ・・・ベナウィさん、ここにはユズハちゃんがいるんですよ?」

「あ・・・そうでしたね」

「そういうわけで・・・数日で会うことになると思いますが、お元気で」

「・・・・ばいばい」

「はい、お元気で」

「アルちゃん、またね」

「ん。・・・ムックル、行く」

「ヴォ!」
















――――ヒュンッ・・・・ヒュンッ・・・・

「ちょ・・・アルルゥ、もうちょっと遅く・・・」

「・・・ムックル、もっと速く」

「ヴォフッ!」

「きゃあ!アルルゥ!・・・あわわ、お、落ちる〜っ!?」

(おね〜ちゃん、元気出た)

(ヴォフン)




ドサッ

「・・・ヴォ?」

「アルルゥ、ムックル〜!!置いて行かないで〜・・・」

「・・・あ」

「・・・ヴォフ」
















「ヤマユラ、着いた」

「ヴォフン」

「・・・あうぅ・・・あんた達、覚えてなさいよ・・・」

「・・・ムックル」

「・・・ヴォ!」

――――ビュン

「あっ!?・・・・・・もうっ!」


・・・おばあちゃん、帰ってきました・・・・・・

・・・おばあちゃんが居たこの村・・・もう一度、栄えさせてみせます・・・





さて・・・・・と

「それで・・・・・家って、どうやって造るのかしら・・・?」














「このような設計で良いですか?」

「はい・・・」

「しっかし、まさか別れた当日に呼ばれるとは思いやせんでしたね」

「・・・うぅ〜・・・・すみません・・・」

「ふふふ・・・まぁ、良いではありませんか。・・・・それに・・・」

「・・・・・?」

「私達は『家族』なのですから、これくらい助け合って当然です。だから・・・・」

「『すみません』ではなく、『ありがとう』でしょう?」

「―――あ・・・・・・はいっ。ベナウィさん、クロウさん、ありがとうございます!」

(―――ふふっ、やっと元気が出てきましたね)













「・・・・っと。これで完成・・・だっ!」

ガコンッ!

「わぁ・・・・ありがとうございました」

「なははっ、礼なんて良いですから、夕飯をご馳走になっていいすかね?」

「そうですね・・・もう日も暮れますし、今晩はこちらにお泊りさせて戴けますか?」

「はいっ、もちろんです。腕を奮っ・・・て・・・・・あぁーーー!!?」

「おわぁ!?どうしやした!?」

「晩御飯の材料が・・・無いです・・・」

「「・・・・・・・」」

「えっ、えっとその、ちょ、調味料ならありますよっ?」

「「・・・・・・・・・・」」

「ほら、ショーユとか砂糖とか・・・・・・・・だ、だめ・・・?」

「おね〜ちゃん」

「あ・・・アルルゥ!今まで何処行ってたのよ!」

「ん」

「・・・・ハチミツ・・・・・・?」

「あと・・・ムックル、ガチャタラ」

「ヴォ」

「クルッ」

ドサドサドサッ!!!

「これは・・・・・」













ガツガツガツッ!!

「んんにゃ、ぁヴぇばん、ほぼモッヴォヴァ、ゥヴァビっすべ」

「・・・クロウ、口に物を含みながら喋るのは止めなさい」

「んむ・・・っく。いや〜、姐さん、この二ジャクガ、美味いっすね〜」

「あ、それは隠し味にハチミツが入ってるんですよ」



・・・それにしても・・・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ドサドサドサッ!!

「これは・・・・」

―――玉ねぎに人参に・・・・え?キママゥ?・・・いや、まぁこれは置いておいて・・・・・・・・・・モロロ?

「アルルゥ・・・これは何処で?」

「森に落ちてたのと・・・・・畑にあった」

「っ―――!畑っ・・・・・」

・・・ソポクさん、テオロさん、皆・・・・・・・

「――――ありがとう、アルルゥ・・・これで晩御飯が作れるわ」

「ん」

「姐さん、こんな野菜ばっかで料理作れるんですかい?」

「えっ・・・・ん〜・・・っと」

・・・・キママゥって、食べられるのかしら・・・・・・?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「いやホント美味いっすね〜」

―――まさかキママゥがここまで有効活用できるなんて・・・











「ふい〜、ごちそーさんでしたぁ!」

「ごちそうさまです、エルルゥ様」

「はい、おそまつさまでした」

「さってと・・・姐さんは何処で寝るんすか?」

「えっ?え〜っと・・・その奥の部屋で寝るつもりですけど・・・・」

「じゃあ私達はここで寝かさせて戴きますね?」

「あっ・・・いえ、あっちにもう一つ部屋があるので、そこを使って下さい」

「わかりやした。では、おやすみなせぇ、姐さん」

「・・・・・・はい、おやすみなさい・・・」

「・・・?では、私も寝かせて戴きますね」

「はい・・・・・・」




(いきなり元気が無くなって・・・どうしたんでしょうか・・・?)

「・・・・そこ、おとーさんが寝てた部屋」

「・・・!!なるほど、それで・・・・」

「・・・・おやすみ、ベナっち」

「あ・・・はい、おやすみなさい、アルルゥ様」

(やはり、聖上のことが絡むとまだ無理でしょうか・・・・)








―――明日から頑張って・・・復興させなきゃ・・・

―――――あなたと出逢い、過ごしたこの村を・・・・

ハクオロ・・・・さん・・・・・・

・・・スゥ・・・・スゥ・・・・・・

(・・・案外、大丈夫かもしれませんね)

(そういえば以前、聖上が仰ってましたね・・・辺境の女は強い、と・・・・)















「お世話になりやしたぁ!」

「では、トゥスクルに難民が着き次第ここを紹介する、ということで良いですね?」

「はいっ、ありがとうございます」

「承知しました・・・それでは、また後日」

「姐さん、また〜」

「はい、また今度」








―――さて、頑張らないと・・・・・

―――――ハクオロさん、私は今、笑えていますか?





さて、どうでしたか?

エンド後の話は沢山ありますが、後日談の前の話は私が見たところ存在しないようなので書いてみました。

夕食時の「ニジャクガ」、あの材料と調味料見ればすぐわかると思いますが、日本で言うところの肉じゃがです。文字入れ替えただけー。ハクオロ曰く、モロロは芋のような感じがする、と言ってますので。

作成日2003/9/11
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